Month10月 2012

成年後見人に支払う報酬について

前回、成年後見制度の申し立てにかかる費用について記載しましたが、
成年後見制度は申し立てをして、成年後見人が決まったら終わりというわけではありません。
後見(補助・補佐)が開始するとともに、後見人への報酬を支払うことになります。

成年後見人への報酬については、
被後見人の所有財産の額などに応じて裁判所が決定をします。
つまり、財産が多いほど、成年後見人が受け取る報酬額が大きくなるということです。

そして、報酬額は、だれが成年後見人になるかによっても異なります。
弁護士や司法書士遺産などをめぐる法律トラブルが発生することが予想される場合は心強い存在ですが、
報酬額は高くなります。
行政書士や社会福祉士などであれば報酬額は比較的低くなります。
親族で後見人になる場合もあります。
また、市民後見人の養成を積極的に進めている自治体も多いです。
報酬額を抑えるためには、だれを成年後見人にするかが重要になりますので、
社会福祉協議会や市町村の窓口に相談してみてください。

成年後見制度利用促進事業を行っている自治体で、成年後見人への報酬の補助を行っているところもあります。
市町村窓口で、条件に該当するかどうかを確認してみることをお勧めします。

このようにケースによって報酬額も異なりますので、一概に目安の料金を伝えることはできませんが、
一般的なケースであれば2~4万円くらいと考えておくといいのではないでしょうか。

 


成年後見制度申し立てにかかる費用

成年後見制度とは、認知症や障害などの理由により判断力が低下した状態にある人に対して、
補助や補佐・後見を行うことで、不利益をこうむることがないように支援するための制度です。
財産の管理や契約などの手続きの支援といったことを行うのが成年後見人です。
認知症などになっても、地域での生活を続けていくことができるよう、制度化されています。

介護保険制度と時を同じくして生まれた制度ですが、一般的にはまだ馴染みの薄い制度です。
なんとなく聞いたことがあるという人も、
どのくらいの費用がかかるのかわからない、と疑問を持つ方も多いようです。

成年後見制度の申し立てにかかる費用は大きく分けて

  1. 切手代・印紙代
  2. 登記費用
  3. 鑑定費用

に分かれます。

印紙・切手代については、後見制度を利用する類型(補助・補佐・後見)によって違ってきますが、
その人の判断能力に応じて、どのくらいの代理権などを付与するかで、金額が変わりますが、3,000円~5,000円と考えてください。

登記費用は登記印紙にかかる費用で4,000円です。

そして、残る鑑定費用。
これが高い。
判断能力について、医師などが鑑定を行うのですが、60,000円~100,000円となります。

実際、その金額を払えない、という状況の方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、自治体などで、成年後見制度利用支援事業などを行っています。
自治体で成年後見制度にかかる申し立て費用を助成する制度で、
市民税非課税世帯などの条件を満たす方が対象となります。
これにより、鑑定費用や印紙代など、申し立てのための費用に助成が受けられます。

詳しくはお住まいの市町村窓口やケアマネジャー・地域包括支援センターに相談してみてください。

次回も成年後見制度の費用で、成年後見人への報酬について説明します。


民間配食サービスの費用

加齢や障害などの原因から、自分で調理をすることができなくなった場合、配食サービスを利用して食事を確保することができます。
自治体によっては、自治体独自の介護保険外の在宅福祉サービスという形で配食サービスなどを提供しているところが多いと思います。
お住まいの市町村や、地域包括支援センター、ケアマネジャーにお問い合わせいただくことをお勧めします。

それ以外にも民間企業で配食サービスを提供している事業者もあります。
ワタミの宅食は有名ですが、まごころ弁当ニコニコキッチン宅配クック123など、
フランチャイズなどの形式で手数店舗を展開しているところもあります。

料金は、地域などにもよりますが、一食当たりおよそ550円~800円前後と考えていいと思います。
配送料なども含めた料金になりますが、
毎日注文するとなると、かなりの金額になります。
必要な分だけを上手に使うことをお勧めします。

業者によっては糖尿食、腎臓食などの特別食を提供しているところもありますが、
その分手間もかかりますので、料金は若干高くなります。
750円~900円くらいになるでしょうか。

また、業者によっては、スーパーでの買い物などを代行で行ってくれるところなどもありますので、
業者の特色などを確認してご利用することをお勧めします。

セブンイレブンで展開しているセブンミールサービスは、2012年5月に全面リニューアルし使いやすくなりました。
高齢者のみならず、オフィスや一般家庭でもよく使われています。
料金も日替わり弁当500円で、500円以上の注文は配送料無料。
セブンイレブンのお弁当を配送してくれるというサービスになりますが、
セブンイレブンの店舗から配送されるので、セブンイレブンの商品を一緒に注文することもできるので、
上手に使えばとても使い勝手のいいサービスです。

費用の負担を抑えながら、上手に活用していきましょう。


有料老人ホーム入居前払い金の短期解約特例制度について

有料老人ホームの入居について、前払い金を支払う場合があることを説明しましたが、
例えば、入居後に、状況が変わってすぐ退去することになった場合、
その前払い金はどうなるのでしょう。

これまで、価格設定が不透明であったり、説明が不十分であったり、悪意のある事業者も一部であったり、
有料老人ホームの契約については多数の苦情が寄せられていました。

これにより、厚生労働省では2012年の介護保険改正に合わせて、
「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」により、
有料老人ホームの前払い金に関する利用者保護のための規定を設けています。
ここで、特に苦情の多かった前払い金の返還についてのルールが制定されています。

この短期解約特例制度が義務付けられたことににより、
三か月以内の退去の場合、前払い金から実際の利用期間分の利用料を控除した額の返還が受けられるようになりました。
入居した日から三か月であれば前払い金が返還されることから、90日ルールとも呼ばれます。
有料老人ホーム版のクーリングオフと考えてもいいかもしれませんね。

入居後、こんなはずじゃなかった。と思ったら、
この90日という制度で定められた期間を頭に入れて解約なども検討してみてはいかがでしょうか。