いい日いい日は介護の日

11月11日は介護の日いい日いい日は介護の日と覚えてくださいということですが、いまだに全く定着しない。

2008年からスタートした介護の日ももう11年。11年目の11月11日。

その介護の日、介護職だって知らないというのが現状。

ポッキーとプリッツの日の方が定着しすぎて、もう勝ち目がないですね。

そんな介護の日に合わせて発表されたアンケートの結果で、老後資金についての調査内容がありますので紹介します

老後のための貯蓄アンケート

「老後のために貯金していない」が約4割!

[blogcard url=”https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000051181.html”]

介護、医療事務、保育サービスを提供する株式会社ソラスト(本社:東京都港区/代表取締役社長:藤河 芳一)は、厚生労働省が定めた「介護の日」(11月11日)にあわせて、全国の20代~50代男女500名を対象に「親子の老後と介護に関する意識調査」を実施いたしました。

老後に向けた貯金事情が明らかに。約4割は「貯金していない」(39.2%) 最も多いのは「100万~300万円未満」(12.4%) 「1500万円以上」という人も(1.0%)

▌    自分の老後に向けて貯蓄している金額について調査してみると、約4割の人が「老後のための貯金をしていない」(39.2%)という事実が明らかになりました。意外にも、年代間での差はなく、20代~50代のどの年代でも、約4割が「貯金をしていない」と回答しました。
▌    貯金している人の貯金額について、最も多いのは「100万~300万円未満」(12.4%)で、その次に多かったのは「300万~500万円未満」(9.2%)でした。中には、「1500万~2000万円未満」(1.0%)という回答も見られ、老後資金に必要な金額として説かれている2000万円を視野に入れている人もいることがうかがえます。

PR timesより

老後のための貯金をしていないと言う人が圧倒的に多いことがわかります。実はアンケートではしていないと言っていても、実はたんまり貯金している人もいるかもしれませんが、ごく少数でしょうね。

※このグラフ、途中で数字がおかしなことになっているように見えますが、貯金額の多い順に並べているわけではなく、解答するが多かった項目順に並べているんですね。

貯金をしていないグループと、貯金額10万円未満、そして10万以上50万未満という3つのグループでおよそ半数。つまり、生産年齢層の全体の半分は老後のための貯金額が50万円未満ということです。

さらに、貯金額が300万円までが全体のおよそ80%です。

1500万円以上貯金している人はおよそ1%です。

老後2000万円問題

さて、みなさん、覚えていますか。

老後の資金はいくら必要かという衝撃的な試算結果を。

いわゆる老後資金2000万円問題です。

今回のアンケートの調査対象は20代から50代の男女ということなので、まだ退職金などが入るので、そこで貯金ができる可能性はありますが、それでも20代~50代まで、どの年代でも同じように老後のための貯金なしという割合が約4割だったそうです。

全体の4割は老後のための貯蓄していないのです。

どうするんですか、2000万円必要なのに!

2000万円という目標を達成しているのは全体の1%もいるかどうかという数字ではないですか!

急いで家計を見直さないと老後の生活は送れない

老後資金2,000万円がいかにでたらめな数字か

ということで、老後資金2000万円という金額が、いかに途方もなく現実離れした数字かがわかっていただけたでしょうか。

はっきり言って無理ですよ。ほとんどの方は。

んじゃ、老後資金ないのに老後をどう過ごすんですか?という質問に対しては、身の丈に合った生活をするしかないということですよね。

ケアマネジャーが対象者やそのご家庭の経済状況に合わせて現実的なプランを作成しますので、限度額を大幅にオーバーする計画や、支払いを続けることができないような高級有料老人ホームを紹介されることなども(よほどのことがない限り)ないです。

高額な介護費用を支払うことができなくなって生活保護になるなんてケースはそうそう滅多にありません

自分もケアマネの仕事もおよそ10年してきましたが、担当するケースが生活保護になることは一度しかありませんでした。その一度も、介護の費用による経済負担が理由ではなく、世帯の稼ぎ頭である息子が失業したという理由によるものでした。

貯金2000万円しなきゃいけない社会なんてそもそもおかしいです。

消費税を10%に引き上げるのはそもそも社会保障目的だったはずなのに、その財源はどこにいったのか。いや、溶けていったのか。

もちろん、備えがあることに越したことはありません。

老後の生活を充実したものにすることを目標にすることも別に悪いことではありません。

ただ、2,000万円必要という数字で国民に恐怖を煽るようなやり方はいかがなものかと思います。