ホームエレベーターや階段昇降機の工事は住宅改修に認められる?

介護保険での住宅改修についての情報を掲載しましたが、なんでも介護保険の住宅改修として認められるわけではありません。

介護保険で認められない住宅改修として、階段昇降機やホームエレベーターの設置というものがあります。

階段昇降機の場合

階段の壁伝いにレールを設置し、そのレールの上をイスが動いて階段の上下階に移動するというのが階段昇降機です。

国内で有名なのは、ステアリフト、タスカル、シュプール、楽ちん号(エスコート)、自由生活、昇助くんなど様々なタイプの階段昇降機が出ています。

ただし、設置にはかなり費用が掛かります。

1階から2階への階段昇降リフトを設置するとしても、日本の住宅の場合は、階段は一直線ではなく、途中でコーナーを回るようになっているので、余計に費用が高くなります。

階段のカーブに合わせて設計し、レールを作成します。

当然ですが、完全オーダーメイドになるので、軽く見積もったとしても100万円くらいの工事になると考えていいでしょう。

ホームエレベーターの場合

ホームエレベーターに関しては、それだけの設置スペースを確保できるかという問題になります。

上の階と下の階とを一直線につないでエレベーターを設置するわけですから、どちらの階も空間ができていなければそもそも設置できません。

家を建築する最初の段階から、計画的にそういったスペースを確保していない限りはまず難しいというのが現実ですので、リフォームとして設置するのであれば、階段昇降リフトを設置する方が一般的です。

深刻な階段問題

全国のエレベーターのない団地や、二階にしか部屋がない住宅、2階建てアパートの2階など、階段問題に悩んでいる方は非常に多いです。

日本の住宅事情が大きな影響を与えていますね。

階段昇降ができないことから自宅での生活を諦め、施設に入所する、サービス付き高齢者向け住宅に入居する、という人もたくさんいます。

少しでも長く、ご自宅で生活するために、階段昇降機などがもっと使いやすい金額で購入できるものだったらいいのに。

少しでも費用負担を減らせないか

そんな大掛かりな工事になるので、少しでも費用負担を減らしたい。

けれど、介護保険では階段昇降リフトやホームエレベーターの設置は給付が認められていません

住宅改修の工事も、レンタルとしての利用も認められません。

もし住宅改修として使えるとしたら、階段昇降機で移動した後につかまって立つための手すりくらいでしょうか。

ただ、自治体によっては、階段昇降リフトなどの設置に補助が出る場合があります。

担当のケアマネジャーさんや工事業者とも確認を取りながら、費用の負担を軽くしていきましょう。

階段昇降機の設置を、レンタルとして対応してくれる業者もあります。

初期費用などは掛かりますが、あまり長い期間を使わない前提で考えるのであれば、レンタルの方がお得になる場合もあります。

https://www.smilecare.co.jp/