こんなニュースがありましたので、掲載します。

高齢者世帯の平均貯蓄額はいくら? 求められる老後の資金計画

安定した老後を生活するためには、どれくらいの貯蓄が必要なのだろうか。総務省統計局「平成22年度 家計調査」によると、日本の年金暮らし世帯の平均年金収入は月額16万1105円、平均支出は月額23万784円となり、年金暮らしの世帯は実質月額6万9679円の赤字となっているのだ。

さらに、生命保険文化センターの調査によると、世帯主や配偶者が要介護状態となった場合には、介護保険以外で必要とする資金の平均は675万円という調査結果がでており、十分な貯蓄額が必要であることが分かる。

厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査によると、高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯。)の平均貯蓄額は、

貯蓄がない 11.1%
50万円未満 6.3%
100~200万円 7.1%
200~300万円 5.8%
300~400万円 5.7%
400~500万円 3.0%
500~700万円 8.1%
700~1000万円 6.1%
1000~1500万円 9.4%
1500~2000万円 5.2%
2000~3000万円 7.3%
3000万円以上 10.2%
貯蓄あり額不詳 6.8%

となっており、1世帯当たり平均貯蓄額は1207.1万円だった。

こうした老後に必要になる資金の実態について十分に情報収集し、事前の対策を練ることが安心した老後を過ごす一番の対策になるかもしれない。

年金暮らしの世帯では、平均して実質毎月6万円の赤字となるということですが、
それに対して、貯蓄額を見ると、3000万円以上という世帯が10.2%あるものの、平均すると1207.1万円。
単純に計算して、平均的な世帯であっても、16年間、毎月6万円家計赤字を続ければ、17年で貯蓄を使い果たす計算になります。

この試算では、平均支出を23万円と試算していますが、
一人暮らし世帯で23万も支出する世帯はそうそうないと思います。
世帯の人員や環境によって支出額もかなり差があるのが実情ですが、
平均寿命も上がり、医療や介護の期間が長期化していくことを考えると、
どの世帯でも資産運用や節約がとても重要になりますよね。

そして、見ていただきたいのが、貯蓄なしと答えている世帯が11.1%もあるということです。
生活保護などのセーフティネットに頼ることになるのか、
家族の支援を受けながら生活していけるのか、
それとも年金などの中でやりくりしていけるのか・・・。

現役世代のみなさんは働けるうちに、ぜひ貯蓄や運用を心がけてください。