介護報酬改定の影響は

平成26年4月に消費税の増税が行われるのですが、それと同時に介護報酬の改定も行われることが決まっています。
これは介護サービスの事業所は消費税増税により、増税分の経費の支出が増えるのにもかかわらず、
利用者の自己負担や介護保険料から得られる介護報酬という収入には消費税の増税分の上乗せがないため、
支出が増えて収入が減るという現象を避けることを目的としたものです。
これにより、介護報酬の単価がこれまでよりも高くなり、利用者が負担する一割自己負担分の金額も増加します。

具体的な介護報酬がすでに発表されていますので、非常に細かい資料ですが、ご確認ください。
介護保障審議会:平成26年介護報酬改定居宅介護サービス費一覧

訪問介護サービスに着いては、こちらでまとめてありますので、この方が見やすいかも。
ホームヘルパー井戸端会議:平成26年度介護報酬改定の概要

今回の介護報酬の改定自体の改定率はプラス0.63%ということで、増加分は微増といえます。
たとえば、デイサービス一回あたりの利用料金で比較します。
一番介護度の重い要介護5の利用者が最も単価の高い小規模のデイサービス利用するとして、
改定前との基本単位の差は10単位ほど。
つまり、自己負担で10円増える程度ということになります。
これも介護度や利用事業所の施設規模によっても金額が異なります。
一回当たりの金額を見ると負担金の増額による家計への負担は限定的だといえますが、
毎日サービスを使っているとなると、一ヵ月で数千円単位の出費が増える場合もあります。

それに加えて、消費税増税に伴い、紙おむつや介護食品など消耗品などの出費が増えることも考えると、
家計へのダメージも少なくありません。
出費をしっかり把握しながら、上手に家計を管理していくことが重要ですし、
高額サービス費や高額医療介護合算の減免が受けられるかどうかなどもこの機会にチェックすることをお勧めします。