心配な住宅火災

認知症の発症など、物忘れが気になる方でも在宅で生活されている方も多くなっています。
離れて暮らす家族の心配事として、火の始末があります。
たまに実家に帰ってみると、真っ黒に焦げた鍋が置いてあったりするとぞっとするものです。

平成30年中の出火件数37981件中、住宅火災が11019件(約3割)ですが、死者数は、1427人中、住宅火災が1028人(約7割)を占めています。
総務省消防庁ホームページより

そこで、火災報知機の設置はぜひお勧めします。

火災報知器 ふたつのタイプ

火災報知器には煙と熱の2タイプがあります。
煙探知機はリビングや寝室などいる時間の長い場所、熱探知機はキッチンに設置することをお勧めします。

なんで煙はリビングや寝室で、熱はキッチンなのか。

たとえばキッチンでお魚を焼くと煙が出ますよね。煙に反応してブザーを鳴らす火災報知器がキッチンにあったらサンマを焼くたびにブザーです。

キッチンでの熱が上がりすぎる状況って、ぱっと思いつくのが天ぷら鍋からの出荷ですよね。こういった出荷に備えては熱式の火災報知器がベストです。

火災報知器は設置が義務化されています。

現在は設置が義務化されていますので、新しい住宅には設置がされていますが、まだ設置されていないままになっているご家庭も多いのが現状です。

義務と言っても罰則などがありませんので、そのまま設置していなくても問題はないのですが、火災が起こると、近隣住民にも被害があり、地域で暮らし続けることが難しくなります。

H28年からH30年までの3年間における失火を原因とした住宅火災について、火災報告を基に、住宅用火災警報器の効果を分析:概ね半減した結果のグラフ
総務省消防庁ホームページより

ただ、上の資料のように、火災発生の割合や小村床面積と損害数は火災報知器設置の有無で大きく変わります。

それを考えれば火災報知機の設置費用はそれほど高いものではないと思います。

また、条件を満たせば購入のための費用を補助してくれる自治体もありますので、購入前に確認しましょう。


調べたところ、全国での設置率は82%ということです(令和元年度)。

古い住宅を中心に未設置の住宅はあると思います。

金額で言えばねつ式も煙式も2,000円台から購入することが出来ます。

安全と引き換えると思えば、高い金額ではないと思います。

設置が難しければ、購入先に相談するようにしましょう。
設置と言っても、ネジで天井にとめるだけですので、難しい作業は必要ありません。

ホームセンターや電気屋さんで売っていますので、気にしてみてください。